3月11日という日によって、忘れ得ない、忘れてはならない年となった2011年の秋、
バルカン半島の風光明媚な地域、それ故にも古来から幾多の民族の往来、衝突があり、
現代においても国家の解体、内戦という悲惨を重ねた旧ユーゴスラビアの国々を旅して来ました。
独立後20年を経て、復興を成し遂げた美しい自然や街を目の当たりにして、
少し固くなっていた気持が、日毎に、少しずつほぐれていくのが感じられました。
地震、台風、大洪水など相次ぐ天災、原発問題、ギリシアに発したEU危機、アラブの春と称される政変など
暗いニュースばかりが目立つ2011年ですが、
破壊から逞しく立ち直った国々周遊のささやかな見聞録にお付き合いいただけら幸いです。
|