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スロヴェニア、クロアチア周遊とボスニア・ヘルツェゴビナ
 
 

3月11日という日によって、忘れ得ない、忘れてはならない年となった2011年の秋、
バルカン半島の風光明媚な地域、それ故にも古来から幾多の民族の往来、衝突があり、
現代においても国家の解体、内戦という悲惨を重ねた旧ユーゴスラビアの国々を旅して来ました。
独立後20年を経て、復興を成し遂げた美しい自然や街を目の当たりにして、
少し固くなっていた気持が、日毎に、少しずつほぐれていくのが感じられました。

地震、台風、大洪水など相次ぐ天災、原発問題、ギリシアに発したEU危機、アラブの春と称される政変など
暗いニュースばかりが目立つ2011年ですが、
破壊から逞しく立ち直った国々周遊のささやかな見聞録にお付き合いいただけら幸いです。


9 Oct.2011
 Narita〜Wien〜Venezia〜Trieste


出発の朝は「支度が出来たら出掛けてしまおう」と予定よりも早目に行動してしまうことが多くなった昨今、
今回もネット予約していたスカイライナーよりも一本早く、上野発7時32分の電車で成田へ向かいました。
京成の窓口でネット予約は放置して大丈夫と聞き、デジタル・システムの進化に驚かされました。

E旅行社の受付カウンターで受付、チェックイン、22名の参加者の初顔合わせなどを終え、
オーストリア航空ボーイング777−200機で先ずはウィーンを目指しました。
定刻の11時10分に動き始めた機体の前には8機程が待機していて、
飛び立つまでに30分以上を要しましたが、12時間余りの飛行中に少し遅れを取り戻し、
現地時間16時15分にウィーン国際空港に着陸しました。
リクエスト通りの窓側の席でしたが、翼の上だったことと、雲が多く、それ程の視界がなかったことで、
シャッターチャンスにはほとんど恵まれず、
ウィーンに近づいた時、湖の多さを意外に思いながら撮った一枚だけが辛うじて見られる写真となりました。


  

初搭乗だったオーストリア航空の機内食は平均的なレベルという所でしょうか、
簡素化は時代の趨勢と見受けられました。
左の2つは最初の食事のチョイス・メニューで、右側は到着前に出された軽食です。


ウィーン・シュヴェヒャート国際空港 DASH8−400機

ウィーン・シュヴェヒャート国際空港に到着して、入国審査の後、
ほどなくヴェネツィア便へと乗り継ぎましたが、
オーストリア航空のヒューマンサイズの?プロペラ機がえも言われない旅情を誘ってくれました。




成田で搭乗した時には赤いユニフォームとブルーのチーフ、エメラルド・グリーンの座席に赤やオレンジなどの
ヘッド・シートというカラフルさに驚かされましたが、両側2席というボリュームなら、
かわいいともいえる雰囲気がありました。


17時半に飛び立って間もなく広がったウィーン近郊の美しい田園風景
15分ほどで眼下に見えた冠雪のオーストリア・アルプス
18時10分過ぎに通過したアドリア海のラグーナ(潟)地帯

18時半前に眼下に現れたヴェネツィア本島の上をまたたく間に通過、ほどなくマルコ・ポーロ空港に着陸し、
あっけなくはありましたが、夢のように素敵な夕暮れの1時間フライトでした。




19時10分にバスに乗り、日の暮れた道をトリエステに向かい、2時間ちょっとでNHジョリー・ホテルに到着、
21時半過ぎには部屋に落ち着きましたが、日本時間では朝の4時半という訳で、
今回も丸々1日のたっぷりと長〜〜い旅路となりました。


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