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高知県立牧野植物園       Feb27 2003

高知市五台山の牧野植物園

牧野富太郎を顕彰して亡くなった翌年、昭和33年に開園した植物園です。
インターネットで検索したら、月2回ふれあい観察会というのを開催していることが分かり、
ちょうど日程が合ったので参加してきました。
広い園内を2時間ではちょっと物足りない感じでしたし、2月末という花の少ない時期で、
お目に掛けるものは少ないですが、雰囲気だけでもご覧ください。

 
トサコバイモとユキワリイチゲ

「今日は温室を中心に回ります」ということで残念に思ったのですが、
急ぎ足ながら、一応通常のルートを歩いてくれたようです。
集団について行きながらの撮影で、本来なら没にするようなピンボケ写真ですが、
捨てるには忍びない可憐な春を告げる花2種です。
園内には博士ゆかりの植物が約1500種植えられているそうです。

 
 
平成11年に新設された牧野富太郎記念館

回廊で結ばれた本館と展示館、ふたつの建物で構成されています。
自然と人間の共生の持続をテーマにして、内藤廣氏が設計したもので、木を多用した美しいデザインで、
数々の建築賞を受賞しています。
山なみとマッチした気持ちの良い空間となっていました。



温室

この温室は創設当時からありますが、私の子供の頃の記憶の植物であるオニバスは、
毎年実生から育て直すそうで、今回は出会うことができませんでした。
シダ、バンブー、ヤシ、サボテン類など普通の温室風景です。

 
竹林寺の山門と五重塔

四国88カ所の31番札所となっているお寺で、植物園と道路をはさんで向き合っています。
平安時代か鎌倉時代までの仏像17体の重要文化財、夢窓国師の手になる池泉回遊式庭園などがあり、
土佐随一の名刹といわれています。

 
遠景

山の中腹にある植物園からの眺望です。
山の北斜面の植物園から見える市街地や山また山の景色ですが、結構なパノラマでしょ?
のんびりお弁当でも広げたくなるのは、遠足の定番だった場所のせいでしょうか。
今回驚いたのは市の中心、はりまや橋から出ていた五台山行きのバスが廃線になっていたことでした。
過疎県の悲しさですね。植物園へ行くには市の中心から車で20分の距離です。