熱田神宮には祭神として熱田大神、相殿神として天照大神、素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命が祀られていて、
熱田大神は三種の神器のひとつ、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を御霊代(みたましろ)とする天照大神と同一神とされています。
素戔嗚尊が八俣大蛇の尾から取り出した天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ=草薙剣)が天照大神に献上され、
父の景行天皇(おほたらしひこ)から東征を命じられた日本武尊(やまとたけるのみこと)が、
天照大神に斎宮として仕える叔母の倭姫に会いに伊勢へ行き、火打ち石と共に授けられた草薙剣に守られて東国各地を平定した後、
約束通りに訪れた尾張の国で、尾張氏の遠祖とされる建稲種命(たけいなだねのみこと)の妹の宮簀媛命(みやすひめのみこと)と結婚、
というのが相殿神5神にまつわる古事記や日本書紀の物語です。
熱田神宮の社殿は明治26年(1893)までは尾張造り、その後、伊勢神宮とほぼ同様の社殿、規模の神明造りに替えられた後、
昭和20年に2回の戦災を受け、昭和30年(1955)に造替がなされたそうです。
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