午前中、ボルドーワインの名産地の一つであるサン・テミリオンへ行きました。
ボルドーの東40kmに位置し、世田谷区より少し広い7800haのサン・テミリオンには1000を超す
シャトーがあるそうです。この地域ではブドウ畑を持つワイン醸造所をシャトーと呼び、シャトー(城館)というより、
質素ともいえる建物の中でワイン造りに励んでいるワイナリーも多いようです。
私達が見学に行ったシャトー・ラニヨットはグラン・クリュ(特級)のBランクの認定を受けているワイナリーでした。
枝の剪定から収穫に至るまでのブドウの手入れ作業やワイン製造過程をまとめたビデオを観た後、
2時間前に開栓しておいたという2002年のワインを試飲しました。
この地区のワインは石灰質の土壌に合ったメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン種で造られ、
長期熟成に向いた渋み、固さ、色の濃さが特徴だそうです。
ブドウを発酵させてワインに変わる大事な時期を過ごしているオーク樽が並んでいました。
下段の写真は左がこのシャトーのオーナーのアルノーさん(自称アラン・ドロン)で、
夫人のことを悪魔、扉を2枚開けなければ入れないデブ、大酒飲みなどと冗談ばかり言うので、
ガイドのNorikoさんが通訳しきれない様子でした。
カンツォーネを歌ったり、フランス人らしからぬ陽気さのアルノーさんの名調子につられて?
当たり年だったらしい2000年物を2本買って帰りました。
その隣がいつもネクタイ姿のドライバーのディエゴさん。とても気が利いて、判断が的確なので、
本当に楽に仕事をさせてもらったと添乗員Oさんの評価も高い仕事師でした。
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