[ホーム] [目次] [P2]

 
オランダ・ベルギーの美しき運河を巡る船旅
 
 

初めてヨーロッパ旅行をしようと思った14〜5年前、先ずオランダ・ベルギーのガイドブックを買ったものの、
その時ドイツ、スイス方面へ出かけて以来、何故かご縁がなかった国々ですが、
リバークルーズで春の両国を巡るという魅力ある企画に出会い、チャンス到来と参加を決めました。

「世界は神様が作られた。オランダはオランダ人が作った。」と言われる国土の4分の1が海より低い国への興味、
ザ・リーフデ号が豊後の国、臼杵湾に漂着した1600年以来の深い縁、長い歴史の一端に触れてみたい、
オランダ、フランダース地方の名画の数々に出会いたいと大きな期待と共に旅が始まりました。

航路、停泊港に多少変更はありましたが、地図の真中、アムステルダムから時計回りで、
ほぼこのルートを9泊10日でクルーズして周りました。

 

 
Apr 4 2006
Narita〜Amsterdam〜Hoorn
アムステルダム・スキポール空港 アムステルダム港
 
今回参加したNトラベル社には、午後1時以前の出発便には出発空港のホテルに前泊するというシステムが
ありました。(前泊しない場合は5000円返金されます。)
朝ゆっくり出発するという体験をしてみたいと、3日の夜、成田のNホテルに宿泊したのですが、
荷造り段階から旅の始まりの照準をどこに合わせるのか迷ってしまい、案外落ち着かず、余程早い便でない限り、
出発当日の朝を旅のスタートとするのが良さそうに思えました。慣れと貧乏性のせいという所でしょうか。

予定より15分程遅れて、午前11時45分にKLM航空で成田を出発しました。世界一背が高い国の飛行機ですから、
機内もゆったりしているのではないかという期待は、「KLM ASIA」と機体に大きく書かれているのを見た途端、
無理を悟りました。古い機種で、個別のTVもなく、むしろ座席は窮屈に感じましたが、機内食は他の
ヨーロッパ系航空会社より食べやすい味で、日本人の嗜好に合わせていると感じられました。

所要時間12時間近く、現地時間の午後4時過ぎにスキポール空港に到着しました。
日本時間なら夜中の11時と考えず、写真のようにまだまだ陽が高い現地時間に気分を切り替えるのが、
時差ぼけを早く解消するこつのようです。

今回のツアーは日本人向けに企画されたもので、100名近くの参加者を5班に分け、
5人の添乗員によって案内されました。成田から3班、関空から2班という構成です。
シチリア以来ご一緒するのが4回目のTSさんと私達夫婦は3班、16名のグループとなりました。
5台のバスに分乗して、アムステルダム港に向かいました。
 
セレナーデ号
 

アムステルダム港で乗務員さん達の出迎えを受け、セレナーデ号に乗船しました。
全長110m、1500トン、最大乗客数136名、3階建て、船室は全室同仕様バスタブ付きで16uというセレナーデ号は
Nトラベル社の出資で1年前に建造されたオランダ船籍の河船です。

乗船して間もなく午後6時に出航、3時間半でホールンに入港しました。
その間、各室のクローゼットに収納されているライフジャケットを持って展望ラウンジに集合して避難訓練をしたり、
(オランダの法律で決められている義務だそうです。)ビュッフェ形式の軽い夕食を取りました。
夕食後は各部屋がほとんど一斉に入浴ということになり、バスタブにたっぷりお湯を張る日本人のお湯使用量が
河船の限界を超えたようで、ぬるいお湯しか出なくなった部屋があったようです。
そういう事情を踏まえ、その後は先手必勝か時間差で入浴をすることにしました。

 

[目次] [P2]