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Apr 21 2005

Ile de Djerba

 
 
地中海に浮かぶジェルバ島は22×25km程の面積で、それ程大きな島ではありませんが、
ヨーロッパ人に人気のあるリゾート島で空港も持っています。オデュッセイに‘甘い実の島’と登場しているそうで、
今もオリーブ、ナツメヤシ、ブドウ、イチジク、オレンジなどが豊かに実る島のようでした。
観光客はツーリスティック・ゾーンにあるホテルに滞在しますが、島のあちこちでは昔ながらの生活を
垣間見ることができます。この日もまだムハンマド生誕のお祭が続いていました。
カフェでのんびりお茶を楽しんでいるのは、ここでもやはり男性ばかりのようです。
   

 
   
島の南にあるゲラーラという陶器の町へ行きました。町の高台からの眺望を楽しんだり、
達者なろくろの扱いを見物しました。この大地の土を使った手作りの陶器が信じられない値段で売られています。
形も色も魅力的なものが沢山あって、目移りしながら選んだお皿2枚とサラダボール1個、合計2500円程でした。
割れ物でなければ、まだまだ欲しい所でしたが・・・。
 

   
 

島の中心の町、フーマ・スークへ行きました。スークの中の魚市場のセリを見物した後、フリータイムになり、
アラビアン・ショッピング?を初体験しました。ふと目に留めたのが右下の3歳児サイズのコートなのですが、
「いくらで買う?」と言われても見当が付きません。「ドルしか持っていないんだけど。」と言うと、
「OK、160ドルでどう?」「そんなに持っていないから買えない。」と店を出ようとすると、
「ちょっと待って。いくら持ってる?」「30ドル」「OK、OK。あんた達良い買物をしたよ。」とさっさとビニール袋に
入れられてしまいました。日本人の感覚でいえば高くはないのかもしれませんが、
言い値の10%から交渉を始めるのが常識らしいと知ったのは帰国後のことでした。
20ドルしかないと言えば、達人のショッピング技だったのかなぁとちょっと残念です。

 

   
   
 
予定のシナゴーグ見学が町の修復中ということで中止になった代わりに、伝統工芸博物館へ行きました。
イスラム、ベルベルの工芸品、日用品など、個人のコレクションとしては幅広く充実したものを
見ることが出来ました。左下の本にくっついている小さな紙は付記なのだそうです。
衣裳の色彩感覚も素晴らしいものが多いですが、一時期、ヨーロッパのデザイナー達が好んで発表していた
エスニック調デザインのルーツはここにあったようです。
 

 

 

   
   
 
昼食後は、リゾート・アイランドでゆっくり過ごして下さい、とフリータイムになりました。
ヨーロッパ人はプールサイドで読書をしたり、泳いだりもしていましたが、ちょっと肌寒い位の気温でしたので、
TSさんの部屋で昆布茶パーティをしたり、散歩をしてのんびり過ごしました。
TSさんの部屋に鳥の来客もありましたので、バルコニーの床にクラッカーを置くと、ちょっとついばんだ後、
飛んでいったと思ったら、2羽の子供を連れて戻って来ました。さすがに人馴れしたリゾート地の鳥です。
イスラム圏のホテルですが、ここでは豚肉のお料理も出されました。
 

 

 

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