オスマントルコの時代にはマルサマトルーハから50km地点がエジプトとリビアの国境だったそうですが、
1938年にイギリスとイタリアの間の合意で決められた230km地点のサルームが現在の国境となっています。
左の写真の海抜137mの段丘の上が国境ということですから、平坦な砂漠の中より警備も楽ですし、
分かりやすいと考えるのは他国人の無責任さでしょうか。リビアは日本の4.6倍もの国土面積を持っています。
(エジプトとリビアの国境がまっすぐな直線であることにも驚かされます。)
右は段丘を登る途中にエジプト側を振り返って撮った写真です。
国境ゲートでKガイドさん達と別れ、無事エジプトを出国。彼らは同じ道を10時間走ってカイロまで戻ります。
リビア入国はちょっとドッキリする荷物検査などありましたが、手続が比較的順調に進み、
韓国製の観光バスに乗り換え、120kmの夜道を走って、9時前にトゥブルグのホテルに到着しました。
電気がつかないかもしれない、エレベーターは故障の可能性ありとおどかされていたリビア最初のホテルは、
立派な外見がかえって侘しさを誘うような寒々しい館内でしたが、
諸々の設備は一応、普通に機能してくれました。 |