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Egypt

     
タヒーナ(ゴマペースト+レモン、ビネガー)、ホンムス(ひよこ豆ペースト+ビネガー入りゴマペースト)などと呼ばれる
いろいろなペーストです。ナンに似たパン(アエーシ)につけたり、サラダのドレッシングにするようです。
 

左はにんにくやオリーブオイルを使ったモロヘイア・スープ、真中はターメイヤと呼ばれる豆コロッケ、
右は羊肉のカバブとひき肉をこねて作ったコフタ・カバブです。
たった2日間だけの滞在で決め込むことは出来ませんが、エジプトのお料理は日本人の味覚と
余りかけ離れていないような印象を受けました。
ただ生水を飲んではいけないと言われていましたので、それで洗ったものは・・・と用心してしまい、
生野菜サラダにはほとんど手がつけられませんでした。

 
ライスプディング、チョコレート・シュー、ゼリーなどボリュームたっぷりのデザートです。
エジプトではムスリムでも飲酒を許されているようですから、甘辛両党のお国柄と見受けました。
 

 
Libya
 
香辛料のきいた野菜ペーストがのったサラダ、シーフードと野菜のサラダ、前菜の盛り合わせです。
オリーブが必需品のようです。
 
トマトをベースにしたリビアン・スープがほとんど食事ごとに出て来ました。魚、肉、野菜、ショートパスタなど中味や
味付けにはバリエーションがありました。真中のカバブの串の素材が何であるかと話題になったのですが、
おそらくナツメヤシで(葉柄で?)作られているのだろうという結論になりました。
魚や肉のメインディッシュに添えられるお米は野菜という感覚なのだろうと思います。盛り合わせ方がとてもリビアン?です。
 

左のおいしそうに焼けた鶏肉は地鶏らしい味わいでした。真中のクスクス料理は、牛肉の硬い部位を
柔らかく調理したものかと思ったのですが、食後に「今のはラクダ肉でした。」というインフォメーションが・・・・。
(初めから聞いていたとしても、食べない筈はありませんけれど!)周りの筋っぽいかぼちゃ、じゃがいもと共に、
とても美味という程のものではありませんでした。土鍋の保温・虫除け用のふたはナツメヤシで作ったガダミスの民芸品です。
右はジェルバ島のランチの時の魚のクスクス。粒状にこねた小麦粉を蒸して作るクスクス料理が
今回訪ねたマグレブの国々の最も伝統的なお料理のようでした。ひよこ豆もセットになっているようです。

 
地中海の国ですから、魚の種類も豊富なようです。左はショッラ(?)を揚げたもの、
右はトリポリの有名なシーフード・レストラン‘アル・シェラー’で出されたアカフエダイ(?)のポワレです。
お店自前の漁船で捕ってきた魚が真中の写真のように並べられていて、フレンチ、イタリアンと
好きな調理法が選べるという首都の雰囲気の漂うお店でした。
 

   
Tunisia
 
左の赤いソースは乾燥唐辛子にニンニク、スパイス、オリーブオイルなどを加えて作ったハリッサというチュニジア名物の
ペーストで、いろんなお料理に自分で加える調味料です。前菜、サラダなどはどの国も似たような感じですね。
 
左はファティマの指というお料理。ファティマの手というムハンマドの娘に因んだお守りは、アクセサリーやドアノブなどに
使われているのを度々見かけましたが、指というのがどういう意味なのかは聞きそびれてしまいました。
ついでに春巻きのようなものの中味も忘れてしまいましたが、カルタゴのヌーベル・キュイジーヌのような
レストランのランチはとても美味しかったです。真中のアカボラの丸ごとグリルは技というより鮮度勝負のようでしたけれど。
右は大統領官邸近くにあるチュニスの高級レストランでのツアー最後のディナーの前菜です。
 

‘Le Grand Bleu’という名前通り、シーフード、とりわけ海老でお腹がいっぱいになるという至福のひと時を過ごしました。
食後にはアイスクリームとお決まりのミント・ティが出されました。
最後に美味しいものが出ると、旅の印象はぐーんと違ってくる感じがします。これは旅行社の企画勝ちのようでした。

いろんな文化が行き交った地中海の国々を訪ねた今回の旅は、アラブ料理というより、
地中海料理に多く出会ったと言えるのかもしれませんが、ヨーロッパやアジアの影響はあっても、
どこかイスラム的な雰囲気があるのを感じていただけましたでしょうか。

添乗員による米食というW航空名物は、今回は旅の半ば、ガダミスの朝に出されました。
五目おこわと味噌汁の朝食は、インスタントとは言え、長旅に大きな荷物の苦労も一緒に味わわせていただきました。

 

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