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Feb 7 2004
Segesta~Trapani ~Marsala~Selinunte~Agrigento 
   
++セジェスタのギリシャ神殿++
  セジェスタは、シチリアの先住民、青銅器時代のエミリ族の時代に繫栄した都市だそうです。
谷に囲まれた小高い丘にあるドリス式列柱の神殿は、内部に神室もなく、がらんとしているので、
未完成だとか、エミリ族の聖域だったとか意見の分かれる、いまだ謎の紀元前5世紀末の建造物です。
   
++ギリシャ劇場++
岩肌を削ったり、石灰岩ブロックを積んで前3世紀半ばに築かれたと言われる劇場。
今も夏には古代劇上演に使われているそうです。周りには羊の群れがいたり、
ウイキョウやオキザリス、ボリジ、キンセンカ(冬知らずという名前で園芸店で売られている小花)など
小さな花が咲きこぼれ、豊かな自然に包まれた劇場です。
 



++トラーパニの塩田とマルサーラのワイナリー++
次の街に移動する途中で塩田に出会いました。遠くに見えているのは風車です。
こうして積み上げ、瓦をかぶせ、一年放置しておいて作るトラ―パニの天然塩はパスタとの相性が
抜群だそうです。マルサーラのワイナリーで工場見学、20年物ワインを試飲した後、
(甘いデザートワインの評価は分かれました。)
ケーキのように型に入れたアネレッティ・パスタやクスクスをベーコンで巻いた物などの
ランチをいただきましたが、一番人気は自家製パンだったようです。
   
++セリヌンテの神殿群++
セリヌンテは紀元前5~6世紀のギリシャ植民都市の一つです。
広い野原に立つ神殿は、上が1950年代に再構されたヘラ神殿、下がゼウス神殿。
地にころがされた直径3メートルを超える柱材に刻まれたU字溝は綱をかけた跡だそうです。
建設にかりだされた奴隷達、カルタゴやローマの兵達、気が遠くなるような膨大な数の人間の夢の跡なのですね。
犬は自らボランティア・ガイドを任じていたようで、ずーっと私達に付かず離れず一緒に見学して回っていました。
 

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