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ドロミテ、湖水地方とリヴィエラの真珠チンクエ・テッレ
                       2013・7・4〜7.15
       
                         

2013年が明けて春が待たれる頃に、5月に古稀と退職を迎える夫の節目の年の旅行を夏のヨーロッパと決めましたが、
以前から興味を持っていた地方で山好きな夫にぴったりであること、梅雨時の日本脱出も魅力的など、いくつかの理由がすぐに浮上、
さほどの時間を要することなく「ドロミテ、湖水地方とリヴィエラの真珠チンクエ・テッレ」というツアーに辿り着きました。

結果的にはこの上なくお天気に恵まれた旅行になったばかりでなく、私達が成田を発った2日後に、
例年より15日早く梅雨明けした東京では酷暑が続き、帰国した15日には暑さが一段落するという信じられない程の天恵を得て、
何とも幸運な12日間となりました。
ツアー・タイトルからご想像いただける通り、山、湖、海、街・・・多彩な北イタリアの夏休みをどうぞご一緒に!


4 Jul.2013
Narita〜Wien〜Venezia 

6時半頃自宅を出発して、久し振りに水天宮のT-CATからリムジンバスで成田へ向かいました。
今回利用したE旅行社でも添乗員さんの行きのリムジンバス利用は禁止されているそうで、渋滞などの懸念はありましたが、
地下鉄1本で行くことが出来、成田では出発ロビー階に停車という楽さと、2900円→2000円のシルバー料金に惹かれた訳でした。
幸い事故もなく、9時15分の集合時間のかなり前に到着して、宅配スーツケースを引き取ってベンチで待っていると、
スーツケースに貼った旅行社ステッカーに気付いたI添乗員さんからご挨拶を受け、早目に受付をしていただきました。
今回の旅仲間24名が揃った所で注意事項などお話があった後、飛行機のチェックイン、出国と手続きを済ませて、
免税店を覗きながら早目に搭乗ゲートへ行って出発を待ちました。




ウィーンへ向けて予定の11時15分過ぎに動き始めたオーストリア航空B777−200機は、
待機中の出発機が多かったため、飛び立つまでに20分ほどを要しました。
エコノミー席は3・4・3席という配列でしたが、今回は最後部に3〜4列ある窓側2席となり、ラッキーと思ったのもつかの間、
しばらくするとかなりな揺れが続き、このまま後部が揺られ続けたら・・・と不安を感じたのですが、
日本海を越え、大陸上空に入った頃から安定した飛行になり、ほっとしました。


  

2年前の秋に乗った時に比べ、機内はリニューアルされ、タッチパネル式のディスプレイが快適になっていましたので、
米映画「ADMISSION(原題)」(ティナ・フェイ、ポール・ラッド主演)やヤツガシラ(鳥)のドキュメンタリーを見たり、
座席の隙間から前席の6〜7歳の外人の男の子の塗り絵を盗み見?したり、フライト・マップを見ながら音楽を聴いたり、
夜が明けて陽光のまぶしい方向へ向かうために窓のシェードを閉めていたこともあって、
ディスプレイの使用度の高い機内となりました。


 

日本時間の午後1時過ぎと夜8時40分頃に出された機内食は、簡素化が一段と進んだようで、
元より期待はしていないけれど、いつにもまして、ひどい・・・という感想が多かったようです。
と思いながら、2年前の画像を見ると、最後部座席だったためにメニューの選択肢がなかっただけで、
内容的にはそれ程の差がないことが分かりました。
フライト中に何度も飲み物を配って回ったり、制服も新たなキャビンクルー達のサービスは悪くありませんでした。



飛行機が午後2時半頃(現地時間)から高度を下げると共に、眼下にヨーロッパらしい美しい田園風景が広がり始め、
やがてドナウ河を越えて、予定より30分早く、午後3時半にウィーン・シュヴェヒャート国際空港に着陸しました。

明朝7時の朝食まで、つまりは日本時間で考えると簡単な機内食から夕食抜きで朝を迎えるというイメージに危惧した夫は、
空港でパニーノ(具入りパン)を買いましたが、6.9ユーロ(≒900円)という値段の割には美味しくなく、
こういうケースには成田からおむすびなどを持ち込むのが正解だと思われました。
我が家は1.9ユーロ(≒250円)のセール品を購入しましたが、500mlのペットボトル水が5ユーロというのにも驚きました。
水はいくら高くても、液体持込み制限があるために手荷物検査後に買うしかありませんけれど・・・。



懐かしいプロペラ機、80人乗りのDASH8−400機は定刻の午後5時15分にヴェネツィアへ向かってウィーンを飛び立ちました。
雲が多く、アルプスの眺望はそれ程のものではありませんでした。



1時間ほどのフライト後、数本の川がアドリア海に注いでいる沼沢地帯が眼下に見えて来ました。



いよいよベネツィア本島!とカメラを構え直して、目を凝らしていると、
何と翼の下からゴトゴトーッと車輪が降りて来て、視界がすっかり遮られてしまいました。



それでも“digi−tabi”は諦める訳にはいかず?、わずかな隙間から、何とか地形が分かる写真を撮ることができました。
飛び越えるだけでなく、いつかまたゆっくり散策してみたい島々です。



定刻より10分ほど早く、6時20分に早くマルコ・ポーロ空港に着陸し、バスでヴェネツィア郊外メストルのホテルへ向かいました。
7時を過ぎても明るい車窓にヨーロッパの夏を感じながら、ヴェネト州の穀倉地帯の田園風景を1時間ほど楽しみました。




8時前にホテル「BASE」にチェックインしました。
日本時間では午前3時ということで、丸々1日はかからなかったというだけで有り難く思われる苦行日が無事に終わりました。



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