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14 Jul.2013
Stresa〜Milano〜Wien〜Narita

6時半からの朝食の前に湖畔へ出ると、マジョーレ湖に昇る朝日が見られました。
当初の情報のBOX朝食ではなく、レストランでいつも通りの朝食を取った後、7時にロビーに集合すると、
まだバスが着いておらず、ということは6時15分に出したスーツケースの積み込みも終わっていない・・・?と心配し始めた所へ、
バスが到着しましたが、運転技術か駐車場のせいか、大型バスが予定場所に駐車することができず、
男性陣が荷物積み込みに手を貸して、20分ほど遅れてホテル出発となりました。
それでも日曜日の朝の高速道路は渋滞もなく、8時20分にミラノ・マルペンサ空港に到着して、
順調にチェック・イン手続きを終えることができました。



ウィーンまでのアルプス越えは雲があり、期待したほどの景色は見られないまま、
1時間余りでウィーン・シュヴェヒャート空港に着陸しました。
ウィーンでは空港免税店でお土産の買い足しなどをして時間をつぶした後、
ほぼ定刻通りの午後1時半に成田へ向けて、旅の最後のフライトに入りました。



成田からの機内食が寂しいものでしたので、ウィーン発はいっそう・・・と覚悟をしていたのですが、
簡素ではありましたが、味は意外に良く、ひたすら眠って帰る11時間フライト中の空腹を
程よく充たしてくれた帰国便の機内食でした。


15 Jul.2013
Narita 

午前7時10分頃、定刻より30分程早く成田に到着しましたので、本数の少ない渋谷行きのリムジンバスに乗ることが出来て、
猛暑が一段落した成田を8時に出て、9時10分にセルリアン・タワーに到着、タクシーに乗り換えて、
9時半には帰宅することが出来ました。

「イタリア!魔力と言うか魅力と呼ぶか、心躍らせると表現するか、
ともかくこの四つの音―イ、タ、リ、ア―の響きに反応しない人を私はついぞ見たことがない」
「どんな人間の、どんなつまみ食い式旅行であろうと、酔わせ満たせてあまりある一大宝庫がイタリアなのである。
・・・風土自体、自然の色調自体、空や海のあでやかさと共に人を酔わせる・・・」と
犬養道子氏は「ヨーロッパの心」(岩波新書)の中の「悲しい陽気なリアリスト −イタリア−」に書いていますが、
10数年振りのイタリア本土への旅を終えて、「まさにその通り・・・!」の実感を強くしています。
ドロミテやアルプスの山々、リグーリア海岸、歴史ある古都、湖水地方・・・それぞれが魅力に充ちていて、
どれが一番だったとはとても決めることが出来ない日々の連続でした。

「ヨーロッパ、とくにイタリアとは、何なのか。歴史とのダイアローグである。」
「古代ローマ以来、しみじみと痛みつけられて来たイタリア人」は二重構造、コネクションという“システマチオーネ”な生き方を身に着け、
「深刻な大問題を抱えれば抱えるほど、表面において深刻にならぬ。日本人とは正反対。」、
いざという時には「天才的なひらめきとクールな理性と透徹した眼と、元来の「勤勉さ」を動員して(いまこそペシミズムをなげうって)
生き生きと、効率よく働く人種」と続けた後、「やはりイタリアは、すべての道の通じる魅力・魔力の地であった!
あの国だけは亡びない!人間がいるから。暖かいリアリストの人間が。」と犬養さんは結んでいます。

そのようなイタリアを再び訪れる機会があることを願いながら、「北イタリアの夏休み」のレポートが終わりを迎えました。
またどこかでお会いできることを祈りつつ・・・!

                                                             (2013.8.23)




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