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4-5 Sept 2007
Istanbul〜Narita〜Tokyo
シルケジ駅

朝食後恒例の散歩は、先ずシルケジ駅から始まりました。
1977年に運行は廃止されましたが、オリエント急行の発着駅といえば一見の価値がありますし、
駅、それも国際列車駅となると本当に旅情を誘われます。


トプカプ宮殿の塀 トラム

その後、昨夜と同じ道を歩いて、朝のブルーモスク、アヤ・ソフィアを見に行きました。
イスタンブールは必ず再訪すると思いますので、外観を遠望するだけで満足することができました。



 

1時までのフリータイムはO添乗員さんが希望者をガラタ橋周辺まで案内して下さることになり、
16人中13人が8時50分にホテルのロビーに集合して、ギョルハネ駅からカラキョイ駅までトラムに乗って、
新市街にあるガラタ塔へ向かいました。
世界一短い1区間だけの地下鉄チュネルは工事中で乗ることが出来ず、ちょっと急な階段を上ることになりました。


金角湾 シュレイマニエ・モスク
ガラタ橋 トプカプ宮殿方面
ガラタ塔最上階のレストラン

ガラタ塔のエレベーターで8階の展望テラスへ行くと、イスタンブールの360度の展望が楽しめました。
6世紀初めに灯台として使われた塔は、ビザンチンの攻撃に備えて1348年にジェノア人が改築、
その後、イスタンブールを征服したメフメット2世が7mほど高さを低くして、物見の塔としたそうです。
鎖を張った金角湾入り口は?ルメリ・ヒサールはあの方向?などと、
1453年のビザンチンとメフメット2世軍の戦いの場所を探し、思いを馳せたひと時でした。

ガラタ橋

新市街からガラタ橋を渡って、旧市街へ戻りました。
1845年に建てられたガラタ橋は老朽化、火災などで何度か架け替えられた2階建ての橋で、
1階はシーフード・レストランが並び、2階はトラムや車が走るそばで、人々が釣りを楽しんでいました。



エジプシャン・バザール

ガラタ橋を渡った所にあるエジプシャン・バザールで、旅行社サービスのソフトクリームをいただいてから、
1時間足らずのフリータイムとなりました。
ドンドルマというトルコ独特のアイスクリームなどを時々横目で見つつ、お腹大事で控えていた冷菓を、
もう飛行機に乗るだけだからと久し振りに味わいました。

イェニ・ジャミイの施設の一部を市場に改造した17世紀のバザールは、
エジプト方面からの主要商品の卸売の専売権を与えられていたため、
エジプシャン・バザールと呼ばれるようになったそうですが、香辛料を扱うお店が多かったため、
スパイス・バザールの別名も持っています。バザールの収入はイェニ・ジャミイの財源とされたそうです。




日本語の達者な店員さんと、間髪を入れずアップルティーを持ってくる店員さんの見事な連携プレイに負け?
トルコ石のペンダントを買ってしまいました。
色が均一なものは石の粉を練りあわせたもので、石で作ったものは火をつけても燃えないと
ライターをつける場面もありましたが、いずれにしろ、それ程高価ではない旅の記念品です。



バザールの外側にもお店が並び、地元の人々でも賑わっていました。


 
ガラタ塔や橋が見える眺望の良いレストラン‘HAMDI’でランチ

この日のランチはそれぞれ好きなものを注文、私達はピデとピスタチオ入りのシシ・ケバブを頼みました。
トルコ料理は世界3大料理のひとつと評されますが、
箸食ー漢字圏、フォーク食ーローマ字圏、指食ーアラビア文字圏という3大文化圏を代表させているのが、
中国、フランス、トルコ料理ではないかという説もあるようです。
イスタンブールなど都市圏でオスマン帝国の栄光の時代のお料理も味わってみたいですし、
その為にも、また是非トルコへ来てみたいと思いました。



 

1時半過ぎにホテルを出発して、2時15分にアタチュルク国際空港に到着、
15日間お世話になったツゥレイさんとジョシクンさんと握手をしてお別れをしましたが、
「トルコには何でもあります。天国の国みたいです。」というツゥレイさんの言葉が耳に残っています。

今の所トルコ航空の荷物重量制限は割とゆるく、25kgまで大丈夫ということで不安のないチェックインでしたが、
窓際席を注文したら2席離れた番号を渡され、再入力では、4列席の真ん中2席という不運な席となり、
ほぼ満席状態ではやむを得ない諦めの帰路となりました。



 

夕刻5時50分にトルコ航空50便はアタチュルク空港を離陸、座席前のIST〜NRTという小さな画面を見ながら、
満足感に充たされつつ、ほとんど眠りながら、翌朝11時15分に成田空港に到着しました。

4263kmの東トルコ15日間の旅はこうして無事終わりましたが、
旧約聖書の時代から現代までの長い歴史に触れた旅は、今後どこの国へ行っても連続性が得られますし、
国情にちょっと不安を感じながらも出掛けて行って本当に良かったと、
                 旅から2ヶ月経た今でも思える収穫の多い旅となりました。   (07・10・24完) 

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