[ホーム] [目次] [2日目]


     隊商の道 サマルカンド・ブハラ・ヒワの旅   2015・9・18〜9・25
                                        
サマルカンド レギスタン広場

1991年にソ連邦が解体し、中央アジアにカザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンの5共和国が誕生、
それから10年余り経った頃から、旅行社のシルクロード特集に中央アジアがよく取り上げられるようになりました。
その時にサマルカンドのレギスタン広場の写真に出会って以来、いつか訪れたい国だと思っていましたが、
今年6月頃、W航空のHPで視察レポートを読み、いよいよ時期到来と参加を決めました。

申し込んでいた「ウズベキスタンの隊商都市とトルクメニスタン遺跡の旅 13日間」が3週間前になって不催行となり、
同日出発の「隊商の道 サマルカンド・ブハラ・ヒワの旅 8日間」に変更せざるを得なかったことは残念でしたが、
多少不安のあった国境越えがなくなったのは僥倖かもしれない、とウズベキスタン一国だけの旅を楽しみに待つことにしました。

地政学的にはヨーロッパよりも遠いと感じられる中央アジアへの旅を、モンゴルの遺産に触れた東西イランの延長線に位置付け、
コンパクト・デジカメの中に目いっぱい収めて帰って来ました。
一日ずつ見聞をほぐしていきたいと思っていますので、よろしければ、隊商の道をご一緒に辿ってみて下さい。


 18 Sept.2015
  Narita〜Tashkent                       

時折り、強い雨が降ったり、遠くに雷鳴が聞こえる中、ウズベキスタン出発の朝を迎えました。
幸いにも雨が小やみの中、朝5時半頃、家を出て、T−CATからリムジンバスに乗り、7時半前に成田空港第1ターミナルに到着しました。
5連休に恵まれたシルバーウィーク前日とあって、ごった返している団体受付カウンター前で、
私達と同じウズベキスタン航空で中央アジアへ行く6〜7団体が順番に捌かれていくのを眺めながら、
8時10分のW航空ツアーの受付時間を待ちました。
チケットなどの書類を受け取った後、チェックイン・カウンターに並んでからもかなり待たされましたが、
この段階になれば、ただ流れのまま・・・と、すっかり気楽な旅モードに入ります。



出発便の混雑で定刻より30分程遅れて、10時10分頃、搭乗が始まりましたが、機内に入ってからも待機が続き、
結局、ウズベキスタン航空528便BOEING−767機は、1時間半の遅れで11時35分過ぎに成田空港を飛び立ちました。
ウズベク語、英語、日本語と続く機内放送は聞き取りにくかったのですが、滑走路待機の他、上空の混雑という事情もあったようです。
エコノミーの2・3・2席配列の窓席から外が眺められましたので、待機時間をストレス少なくやり過ごすことが出来ました。




厚い雲の上を飛んで北陸を越え、山陰沖を通過中の午後1時前に食事が配られました。
写真は「ビーフorチキン?」で選んだ親子丼風のチキンで、こちらが和風、ビーフシチューが洋風メニューのようでした。
朝が早かったですから、「空腹は最高のスパイス」という訳で、余り得意ではない機内食にも少しお箸が進みました。


朝鮮半島上空 −午後1時過ぎ− 慶州、仁川上空から黄海へ
渤海 天津上空 −午後2時40分−
北京から内蒙古自治区の包頭(パオトウ)上空へ −午後3時半−


約1万メートル上空を平均時速800kmで水平飛行
ゴビ砂漠の風力発電と太陽光発電
アルタイ山脈 ジュンガル盆地
川沿いの集落 天山山脈 −午後6時−



午後6時(現地時間の午後2時)に天山山脈にさしかかった頃、軽食が配られました。
7000m峰を抱える天山山脈の峻厳な美しさが、シルクロード・ロマンをたっぷりと味わわせてくれました。


天山山脈

天山山脈上空を1時間ほど飛行した後、飛行機は徐々に高度を下げ始めました。
時々は眠ったりもしましたけれど、大地の様々な姿に出会えたことは、機内の退屈凌ぎを超えた素晴らしい旅の序章となりました。



出発の遅れを1時間取り戻し、8時間半の飛行で、現地時間4時過ぎにタシケント空港に着陸しました。
モニター画面には飛行距離6533kmの表示がありました。



団体ビザの名簿順に並んで入国審査を無事に通過、所持金(円&ドル)を記入する必要があった税関書類も、
スーツケースを受け取っている間にアシスタントによって通関手続きが終えられていて、
40分余りで出迎えのバスに乗ることが出来ました。



ウズベキスタンの首都タシケントの緑豊かな景色を車窓に、
「未来へ向けて発展している途中の国ですから、足りない所があっても、暖かく見守ってください。よろしくお願いします」という
スルー・ガイドのザファールさんの日本語の挨拶に耳を傾けながら、宿泊ホテルへ向かいました。



バスで20分余り、5時20分に「LE GRANDE PLAZA HOTEL TASHKENT」に到着しました。
「地球の歩き方」によると(かつて行こうと考えた時に買ったもので、少し古い’07〜’08版)、インドネシア資本のホテルのようですが、
設備は充分なヨーロッパ的なホテルながら、ファブリックのほころびなどに若干の「発展途上」が見られました。



7時からホテルのレストランで夕食、自己紹介タイムが設けられました。
夫婦3組、親子1組、友人2人組、1人参加3名とF添乗員さん、ザファールさんの計15名が8日間を共にする旅仲間です。
部屋チェックの時に、ザファールさんにお願いしておいた現地通貨(お勧めの平均額に従って、夫婦2人で80ドルを換金、
20万8千スムを財布に収め、随分お金持ち気分になりましたが、1千スム≒50円といった所です。)を受け取って、部屋へ戻り、
翌日の支度をした後、9時半には就寝できましたので、ヨーロッパ旅よりははるかに楽なアジア旅が実感されました。



[目次] [2日目]