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2時過ぎにドームを修復中のコク・グンバス・モスク近くの駐車場に到着しました。 シャフリサブス(=緑豊かな町)はアケメネス朝ペルシアに支配された頃からの長い歴史を持つ中央アジアの古代都市のひとつで、 6~7Cにはケシュ(=心休まる場所)という名で栄えたソグド人のシルクロードの要衝の町です。 その後、アラブ、モンゴルによるイスラム支配の時代にはサマルカンドやブハラの繁栄の陰に押しやられますが、 中央アジア・西アジアを支配したティムール(1336-1405)が生まれた町として、再び歴史の表舞台に登場することになりました。 バルラス族に生まれたティムールは、モンゴル族の子孫と結婚することによってモンゴル王家とつながり、 支配者としての権力を高めたと言われています。 ティムール時代に貿易、工芸、建築、芸術が栄え、文化都市となったシャフリサブスはヨーロッパやアジアとの交流も盛んに行ない、、 町からもフランスやイギリスへ大使を派遣し、友好関係を結んだそうです。 その繁栄も16Cに台頭してきたシャイバニ朝ブハラ・ハン国に崩され、帝政ロシア時代にはブハラに併合されることとなりましたが、 ウズベキスタン独立後、ティムールの再評価と共に生まれ故郷の町も再び脚光を浴び、 ティムール時代の建物が残る町の中心部が2000年に世界遺産に登録されています。
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