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イランの新年ノウルーズに訪ねる 「カスピ海と西イラン歴史探訪の旅」
 

アルダビール:シェイフ・サフィーアッディーン廟


2010年12月に参加した「アシュラの祭りと古代ペルシア探訪の旅」の続編として
W航空N添乗員さんによって企画された「カスピ海と西イラン歴史探訪の旅」に出掛けてきました。

核開発をめぐって国際的な経済制裁が一段と強化され、イスラエルとも微妙な関係が続き、
関連ニュースが連日のように報じられる2012年の冬でしたが、
「イランが危険」というのは「北朝鮮の攻撃の可能性があるため日本は危険国」と同義で、
「イランは安全で、全く心配のない国です」というのがN添乗員さんの見解でした。

前回、体調不良で直前キャンセルした夫は、今回も1ヵ月ほど前になって、
「行きたかったのはイスファハンやペルセポリスで、西には興味がない」ということで不参加を決めましたが、
現在イランにあるユネスコの世界文化遺産13か所の中、8か所が西イランにあるという魅惑には抗えず、
今回も一人参加を敢行しました。

日本の4.3倍という広大な面積を有するイラン西部を「バスで駆け抜けた」旅ではありましたが、
長い歴史、車窓に見た雄大な自然や町の風景、お正月休みを楽しむイランの人々とのふれあいなど、
西イランでの見聞の数々にお付き合いいただけたら幸いです。


17 Mar.2012
Narita〜Abu Dhabi


経済制裁の一環で給油が不可能となり、2011年11月よりイラン航空の日本路線が閉鎖されたため、
今回はエティハド航空利用の旅となりました。
1974年から37年間の歴史を閉じたイラン航空が、新しい機材で、再び就航できる日が来ることを願っています。

3月17日、雨の土曜日の夕方5時ごろ自宅を出て、渋谷から成田エクスプレスで空港へ向かいました。
夜7時の成田空港第一ターミナルは発着便が少ないようで、閑散としていましたが、
エティハド航空は満席とのことで、2年前に成田に就航以来、利用者の多い航空会社と見受けられました。

チェックイン、出国手続きを終え、8時過ぎに搭乗ゲート前のロビーへ行くと、
前回のイラン・ツアー参加者14名中、7名が集合し、たちまち同窓会のような懐かしい空気になって、
一気にイラン・モードへ突入していきました。




遅めにチェックインしたため、エアバス330機の2・4・2列座席の窓席は確保できませんでしたが、
外が見えない夜間飛行ですから、窓列の内側席で全く問題はなく、
隣席のE旅行社キプロス・ツアー参加の方と情報交換をしたり、眠ったりしながら、
ほぼ定刻の9時20分離陸、アブダビ空港5時10分(現地時間)着の13時間弱の長いフライトを、
何とかやり過ごした往路でした。



日本時間の夜11時半と朝8時半ごろに出された2度の機内食は和風セットを選びましたが、
機内食としては先ず先ずのレベルで、朝のおかゆやインスタントながら蓋付きのお椀で供された味噌汁は
フライトの疲れを少し癒してくれるようでした。


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