ハンガリーがトルコに占領された16世紀から17世紀にかけてハンガリーの首都であったブラチスラヴァは、
今でもハンガリー色を濃く残した古い街です。
第一次世界大戦後に独立するまで1000年もハンガリーの支配下に置かれていたスロヴァキアは
1993年にチェコとの連邦制を解消し、独立国家となっています。
14世紀初頭にロマネスク様式で建てられた聖マルティン教会では、歴代のハンガリー王11人、
マリア・テレジアなど7人の女王の戴冠式が行なわれたそうです。
イシュトヴァーン王以来、政治と宗教を司ったことを意味する二重の十字架のハンガリーの紋章が
国会議事堂の屋根を飾り、石畳の道路には王冠のマークが埋め込まれ、王達が進んだ道を示していました。
モーツアルトが6歳の時に演奏をしたというオーストリア大使館やリストゆかりの建物を見ながら、
現存する唯一の城門、ミハエル門まで歩きました。時代を追うごとにゴシックからルネッサンス、
バロックと加えられていった14世紀の門の屋根の上には、
ブラチスラヴァの聖人ミハエル(ミカエル)がドラゴンを串刺しにしている像が建っていました。
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