船でランチを取った後、2時ごろ下船して、メルク修道院へ行きました。
バーベンベルグ家のレオポルトT世がベネディクト派の修道院を建てたのを始まりとするメルク修道院は、
トルコ来襲、30年戦争、ペスト蔓延などが落着し、自信を取り戻したハプスブルク家が、
王家の威信をかけて建築したといわれる18世紀バロック建築の至宝と賞される建物で、
カトリックの勝利を謳い上げながら、壮大華麗な姿でドナウを見下ろしていました。
東側ファサードを抜けると「高位聖職者の庭」へ出ました。
この庭の四方を取り巻く聖職者館の屋根のフレスコ画は、それまでのものが風化して修復不能となったため、
1988年にコンペを行い、それを勝ち抜いたウィーンのペーター・ビショーフによって制作されたもので、
バロックの精神を損ねないモダンさが評価されているようです。
その後、修道院内に入り、大理石の間や図書館、教会などを見学しました。
修道院を出て、K夫妻と私達はバスで船に戻る人達と別れ、街を散策した後、林の中を歩いて船に戻りました。
夕方になって寒さが一段と増したようでしたが、少し足早に歩くとそれも気にならず、快い散歩となりました。
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