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            中央フランスの華ブールジュとロワール流域の村
 
連日の猛暑にうんざりしていた今年の夏の終わり頃、2月にシチリア・ツアーにご一緒したTSさんから
「中央フランスの華ブールジュとロワール流域の村」というツアーに参加しませんかというお誘いが届きました。
ユリウス・カエサルが「ガリアで最も美しい街」と呼んだというブールジュに3泊、シャルトルに2泊と
パンフレットに書かれているのを見ると、今まで本で見ていただけのそれら中央フランスの街々を
実際に自身の目で見聞してみたいという思いが湧いて来て、又、7年程前、ロワールの古城巡りをした時、
フランスの庭と呼ばれるロワール河畔の美しい景色を見て、いつか又、こういう所をゆっくり旅してみたいと
思ったことを思い出し、数日の中に参加を決めてしまいました。

フランスには「フランスの最も美しい村々」協会(1982年設立)という組織があり、国内に残る美しい村を
厳選して広く紹介しています。遺産の重要性、区画整備状態、遺産活用の重要度の3点をさらに
細かい基準に分けて審査し、現在は140村余りが「Les Plus Beaux Villages de France」の認定を
受けているそうです。今回のツアーは通常の観光コースを離れ、そういう村を訪ねることも
大きなポイントになっていましたので、一度見てみたいと思っていた秋のヨーロッパを楽しむには
絶好のツアーだとも思われましたし、ヨーロッパ・ツアー暦40数回のTSさんの鑑識眼も信じて、
10日間の中央フランス・ツアーに出発しました。美しい村は写真のような看板で出迎えてくれます。

 
Oct 13 2004

Narita〜Paris〜Chartres

 

雨の中、朝6時半過ぎに家を出て、京成電車で成田へ向かいました。9時前に成田第二ターミナルに到着。
11時25分出発までには大分時間があるようですが、チェックイン、ツアー説明などの後、出国して、
免税店を覗いたりしていると案外時間はすぐ経ってしまいます。
今回ご一緒するのは、男性の一人参加がTSさんの他にもう一人、夫婦参加が私達一組、後は女性ばかりで、
30代半ばの男性添乗員のUさんが平均年齢を下げているという20名のメンバーでした。
参加の方からも「ご夫婦が一組というのは初めてです。」と言われたちょっと珍しいグループ構成です。
ほぼ定刻に全日空機はパリに向けて飛び立ちました。

   
   
12時間余りの飛行中、写真のような機内食が2回と合間にカップラーメンやパンの軽食が配られました。
暖かいものはやけどするほど熱いのものが出されますし、味は悪くはありませんが、
機内食はあまり得意ではありません。何しろ座りっぱなしですから、それ程、お腹もすきませんし。
右側の赤ワインは隣席から撮影用に借りたもので、飛行中は私はノンアルコール派です。
   
   
この頃の飛行機は、前の座席の背中についた小さな画面で個々にビデオが観られるようになり、
本当に便利ですが、目の前の画面を長時間観ていると疲れますので、時々飛行地をチェックする位で、
軽い音楽を聴きながら、機内誌、新聞、文庫本を読んだり、うとうとしたりしながら、
ひたすら我慢の12時間余りを過ごしました。
乾燥対策にアイマスクと普通の白いマスクを二つ付けた姿はかなり怪しく怖い筈です。

現地時間午後4時40分(日本時間午後11時40分)にパリ・シャルル・ドゴール空港に無事到着。
市川海老蔵襲名記念パリ公演観劇ツアーが2組、同じ飛行機から下りて来ました。

紅葉を始めた木々を車窓にみながら、パリの南西90km程のシャルトルにバスで向かいましたが、
パリ市内周辺の渋滞で、ホテルに着いたのはたっぷり日が暮れた夜8時頃。
添乗員のUさんから、「サンドイッチやスープ程度の軽食をご用意しています。」と案内されましたが、
日本時間では夜中の3時だと考えると、寝る方が賢明と判断し、お風呂の後、すぐベッドに入りました。
夜食をきちんと食べた数名や連れ合いから、「あの時のキノコのパイ包み焼は美味しかった。」とその後、
繰り返し何回も聞かされる羽目になるとは、その時は知る由も無く・・・・・。
   

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