朝方、夜半来の雨は止みましたが、シャルトルの一日は予想以上の寒さで始まりました。
朝食後、出発の9時までホテル周辺を散歩した時は、体感温度は5〜6℃位、日中も曇り勝ちで
10℃そこそこという感じでした。持参の洋服中、最強の防寒対策で出掛けることにしました。
パリのモンマルトルの丘からシャルトルまで歩く学生巡礼の話を読んで以来、
シャルトル・ノートルダム大聖堂は麦畑の中に建っているものとばかり思っていましたが、
今回は到着が夜だったこともあり、いきなり街の中で大聖堂に出会ってしまった感じでした。
左側は翌日シャルトルを離れるバスの中から写した写真ですが、このように遠くに尖塔を見ながら、
巡礼者のようにシャルトルに近付いていく感動を味わってみたかったです。
この大聖堂は4世紀の最初の教会堂の基礎石の上に、1194年から1250年頃にかけて再建された
世界遺産です。ゴシック様式(左側・高さ115m)とロマネスク様式(右側・高さ105m)の尖塔が
違和感なく西扉口正面に並んで立っています。全長130mの壮大なカテドラルですが、
‘石の衣を着た’と表現されるように、石の重みを感じさせず、むしろ優美な佇まいを見せて
シャルトルの丘に大きな存在感を示して立っています。
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