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Oct 15 2004
Chartres〜Lavardin〜Loches
 

                          <TS>  
シャルトルのホテルを朝9時に出発、150km程南下してロシュへ向かいました。
途中、‘美しい村’ラヴァルダンに寄りました。村案内の看板の中世の趣向が素敵でした。
左側の写真は村の中心で、私達のバス(ベンツ社)が止まっているのが見えます。
右側は入る予定だったミシュラン・ガイドに掲載されているレストラン‘ル・ルレ・ダンタン’で、
日本人シェフが働いていたこともあったそうですが、10月は既にオフシーズンでクローズしていました。
 
サン・ジュネ教会       <TS>
 エッサイの樹         <TS> 聖母子

8世紀に創立、11世紀末に現在のロマネスク建築になったといわれる教会です。
ゴシック期のステンドグラスのテーマとして多く使われた‘エッサイの樹’が、
ロマネスク期のフレスコ画に使われているのが珍しく、貴重だと言われています。
小さな教会ですので、右側写真の柱頭彫刻に見られる渦巻文様のケルト文化や、
ビザンチン、オリエントの影響を受けたと思われる彫刻、フレスコ画を間近かに見ることができました。

 
 

ヴァンドーム伯、イギリス王ヘンリー2世などが城主だった11世紀創建の廃墟のような城砦や、
ル・ロワール川にかかる12世紀の石橋、15〜16世紀の家並みなどを見ながら村の中を散策しました。
あいにくの雨模様になってしまいましたが、そういう風情がとても似合う村でした。
と言っては負け惜しみになってしまいそうですね。ほとんど人にも出会いませんでしたので、
少し寂しい印象を受けたのも事実です。晴れの日やハイシーズンにはもっと生き生きとした印象を受けることでしょう。

 

   
ドライバー パトリックさん ノルマンディ風リンゴケーキ
 
ラヴァルダン近くのトロー村のレストランでランチをとりました。
ツアー全行程のドライバーのパトリックさんは、パリ在住の50代のおじさん。
ジャン・ギャバンに似ていると言われてまんざらでもなさそうでした。見事なお腹周りの持ち主でした。
彼の運転は車間距離を詰めすぎるので、前方に座った人の心臓にはかなり悪かったようです。
いい加減なようでいて、駐車の角度などに案外こだわりを持っていることにツアーの終わり頃気が付きました。
デザートのリンゴケーキは土地柄、‘タルト・タタン’だろうと思っていましたが、
メニューはノルマンディ風となっていました。違いは分からないままにおいしくいただきました。
 

 
車窓風景−小麦畑− 車窓風景−アンドル川−
ホテルから見たロシュの街 シェブール・チーズのトーストサラダ
 
昼食後、田園風景をみながら2時間余りバスを走らせて、ロシュへ向かいました。
穀倉地帯といわれる中央フランス・ロワ-ル河流域は、収穫が終った小麦畑は茶色一色でしたが、
牧草地では牛・馬・羊がのんびり草を食べていたり、点在する森の木々が色づき始めていたり、
まろやかで、広々としていて、飽きることの無い田園風景が延々と続きました。

ロシュ近くなると、雨も上がり、ホテルに着くと虹が出迎えてくれました。
ホテルの庭側の眺望は息をのむ美しさで、みんなでバルコニーに走り寄って、夢中でシャッターを切りました。
ヤギのチーズ(黒い灰を周りにまぶした円筒形のものが多いようです。)をパンにのせてトーストしたサラダは
とても美味しかったです。仔牛のソテーとヌガーアイスがこの夜のメニューでした。
 

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