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Oct 16 2005
Le Marais Poitevin〜Aulnay〜Bordeaux
 












マレ・ポワトゥヴァン国立公園
 
ポワティエのホテルを9時に出発して、バスで1時間余り南西に走り、二オール近郊のマレ・ポワトゥヴァン、
‘緑のベネツィア’と呼ばれる国立公園で舟の遊覧をしました。
紀元前の時代は海だった沼地を12〜3世紀に修道院が運河にしたもので、国立公園指定は1975年ですが、
100年程前から観光地となっているそうです。
若い船頭さんが長い自然木の櫂1本だけで操る2台の平底船に8人ずつ分乗し、1時間程運河巡りをしました。
水面は小さな浮き草で隙間無く埋め尽くされ、まるで緑の回廊のようですが、
水の中にはマス、ウナギ、カエルなどが生息しているそうです。白鳥の親子を1度見かけましたが、
期待していたほど多くの動植物には出会えず、ちょっと単調な遊覧の途中、
船頭さんが川底をかき混ぜてメタンガスを発生させ、ライターで火をつけるアトラクションがありました。
仕事を終えた船頭さん達がカヤック?のオールを持って通りかかりましたので、カメラを向けさせてもらいました。
   

 
オルネーのサン・ピエール教会
 

高速道路で一路南下、ボルドーへ行く途中、オルネーのロマネスク教会へ寄りました。
このサン・ピエール教会はかっては巡礼路教会として賑わい、人の往来も多かったそうですが、
今は周りに置かれた石棺や糸杉が荒涼とした印象を与える村はずれの教会という佇まいでした。

この教会の装飾彫刻は、中世職人の技の粋を集めた教会文化の収斂といわれる傑作だそうですが、
このツアーで何箇所目の‘サン・ピエール’教会になるのでしょうか、私達のツアーの人達の興味は
今ひとつ盛り上がらない様子でした。

西門の油がなくなったランプを逆さに持った‘愚かな乙女’とランプの光を保つ‘賢い乙女’が彫られた帯状彫刻、
逆さ十字架のペテロ像や内部の柱頭彫刻など、美術書で見覚えがあったものをカメラにおさめて、
30分ほどの滞在で教会を後にしました。

 

   
   

6時頃ボルドーのホテル‘ブルディガーラ’(ボルドーのローマ名)に到着しました。

ホテル内のレストランでの夕食はイカとタコのピリカラ煮(O添乗員さん案内の料理名)、鯛のグリルとシャーベットで、
海の近くに来たことを思い出させるメニューでした。
今回のツアーではよくガラスの食器が使われていましたが、これは今のフランスの流行なのでしょうか。
10月下旬に夏時間が終ると、食器も冬バージョンに変わるのかもしれません。

 

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