成サン・テティエンヌ大聖堂は12世紀にイル・ド・フランスでおこったゴシック様式をロワール川以南で
はじめて採用した大聖堂で、1195年に着工し、1255年ごろ完成したといわれています。
重い後陣を外側から支える二段重ねの飛梁が珍しいものでした。
西正面は左側二つの扉が修復中でしたが、五つの扉がずらりと並んでいる所が壮観です。
その中央扉の「最後の審判」がとりわけ有名なようですので、そのタンパンの中の
魂の重さを計る大天使ミカエルをアップ画像にしてみました。ミカエルは微笑んでいるように見えますが、
隣の悪魔の形相を見ると、やっぱり出来ることならば、地獄へは行きたくないと思わされます。
ロマネスク様式に比べ、ゴシック様式は表現がリアルな感じを受けました。
この大聖堂で最も有名なのが12世紀から17世紀にかけての技術を網羅したステンドグラス群で、
シャルトル・ブルーとブールジュ・レッドという表現で並び称され、
主にこのステンドグラスの価値で、1992年にユネスコの世界遺産に登録されたそうです。
午後のフリータイムに正面の塔に上って、ブールジュの街並みのパノラマを楽しみました。
トップ画像の通り雨で煙っていましたが、川に囲まれた地形はカエサルの時代から
大きくは変わっていないのかもしれないなどと思いながら、緑に包まれた風雅な古都の様子を堪能しました。
帰りは高さ66mの塔の螺旋階段の段数を数えながら下ったのですが、途中で上ってきた夫婦に「ハロー!」と
声を掛けられた途端に数が飛んでしまい、ちょっと怪しいですが大体380段位でした。
(後でガイドブックをみると365段になっていましたが、せっかく数えたのですからアピール?させて下さい。) |