先ず博物館でガダミスの歴史や、伝統工芸品、生活用具、旧市街の建築構造などの展示物を
見学しました。ガイドはモハメッド・アリさんです。(同じ名前が多そうですね。)
原色を使った独特の装飾の中に、どの民族にも共通する生活に根ざした知恵の結晶を見ることが出来ました。
ヘロドトスがギリシア人の衣裳のルーツはリビアにあると書き、日本では江戸中期に新井白石(1657−1725)が、
「アフリカとは、中国で以前からいわれている利未亜のことだ」「利未亜は700余州、その南端は
カポ・デ・ポネスペランサ、即ち喜望峰」「700余州の実情はほとんどわからない。
たぶん西洋人が行きにくいところのせいだろう」と著書「西洋紀聞」に書いているそうです。
博物館で展示を見ながら、文化伝播の遠く、長い歴史にも興味を誘われました。 |