昨夜、ホテルのロビーで「明日の朝の出発時間に変更があります。」と添乗員のMさんからアナウンスされた時は、
フライト疲れを考慮して遅くなると期待したのですが、30分早く、8時半にホテル出発ということになりました。
いずれにしろ体内時計は当分狂ったままですから、どちらでもいいことですけれど・・・・・。
ホテル前からバスに乗り、9時前に大西洋に面して建つハッサン2世モスクに到着しました。
1984年から86年にかけてモロッコを襲った記録的な旱魃によって悪化した経済を活性化しようと、
前国王ハッサン2世(在位1961−1999年)が全国キャンペーンを張って寄付を募り、
出来上がったのが、このカサブランカのハッサン2世モスクで、
22億ドルもの寄付金を集めたこのキャンペーンを「スマートなアイディア」と
ガイドのアラミさんが表現していた所に、国民の信頼を受けていた国王であったことが覗われました。
因みに建設費の3分の1を政府から出資し、残った寄付金は福祉政策に使われたそうです。
6年の歳月をかけて1993年に完成したモロッコ最大のハッサン2世モスクは9haの敷地を持ち、
世界でもサウジアラビアのメッカ、メディナに次ぐ3番目の規模で、
モスク内には2万5千人、広場を含めると22万人を収容したという記録が残っています。
世界一を誇る高さ200mの角型ミナレットや馬蹄型、多弁型アーチは北アフリカやスペインで好まれた
ムーア・スタイルと呼ばれるもので、設計にはフランス人も関わったそうです。
電動で昇降するシャンデリアや(唯一の外国製品でベネチアン・グラスを使っています。)
天井の開閉装置、音響、地下のハマム(浴場)など内部は現代のハイテクノロジーが駆使されています。
東京のモロッコ政府観光局に勤めたこともあるという民族衣装のジェラバを着たアラミさんの
熱弁ガイドは1時間半に及びました。
「あなた方は日本語ガイドでラッキーです。」と自画自賛のアラミさんでしたが、
確かに英語ガイドであったら、添乗員さんの通訳を介して2倍の時間を要する訳ですから、
ラッキーだったことには間違いはありません。
(但し、英語ガイドもアラミさんと同じ長さのガイドをしたとして、という計算になりますけれど・・・・。)
私はHPのためにかなり熱心にメモを取った訳ですが、時差ぼけ気味のツアー・メイトは、はてさて。
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