ギリシア神話ではヘラクレスが12の功業の10番目の冒険の途中に海峡を通過して、
「ヘラクレスの柱」を立てたと言われています。それがジブラルタル海峡であったかどうかには諸説あるようですが、
ジブラルタルをはさんで立つターリク山とアチョ山がその2本の柱であるというのが現在の通説となっているようです。
その時ヘラクレスは「NON PLUS ULTRA」(この先には何もない)と記したと言われています。
ジブラルタル渡峡が今回の旅の最大の楽しみと言われるMさんと船外に出られるデッキを探して船内を探索して、
フェリー後部のクラスの違う?船室をそーっと通り抜けると、最後尾のドアから外に出られることを発見しました。
水しぶきがかかるような狭いデッキから、‘ジブラルタル渡峡’というロマンを?楽しみましたが、
14kmを40分余りで走り抜け、何ともあっけないひと時でした。
この狭い海峡だけで外洋とつながっている地中海は海流よりも風に支配されている海だと言われています。
ほとんど閉鎖された内海である地中海で古代から繰り広げられて来た壮大なドラマの数々、
風の影響を受けたドラマだけでも枚挙にいとまが無さそうです。
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