[ホーム] [目次][P2

 
緑のピレネー・北スペイン物語 〜アンドラ・バスクからサンティアゴ巡礼路へ〜
 

ボイ谷タウール サン・クレメンテ教会


ピレネー山脈の山懐に凛とした風情で佇むロマネスク教会の1枚の写真に誘われて、
北スペイン15日間の旅に出掛けてきました。

EU第4位の経済力を持ちながら借金77兆円、失業率25%(若年層は53%)を超えるという
経済低迷中のスペインから届くニュースは、財政緊縮政策への反政府大規模デモなど、
暗い世相を伝えるものが多い昨今、それらの余波を少しばかり受けながら、
フラメンコや闘牛に代表される「情熱の国」とは違った「グリーン・スペイン」の旅を堪能して来ました。

日本の国土の1.3倍の面積を持つスペイン北部4000kmのバスの旅をご一緒にどうぞ!



9 Oct.2012
Narita〜Paris〜Barcelona


朝7時過ぎに自宅を出発して、京成スカイライナーで成田第一ターミナルへ向かいましたが、
集合時間の1時間前の9時前に到着し、用心深さ、はた又、せっかち世代突入が実感されました。

今回利用したE旅行社カウンターで書類を受け取り、チェックイン、旅仲間との初顔合わせをした後、
出国して搭乗ゲートへ行くと、TV撮影クルーの姿が見えました。
このような場所で撮影するVIPは誰だったのか、帰国後ネット検索をしてみると、
「寛仁親王家の長女彬子さまが9日、成田空港からフランスに向けて出発した。
勤務する京都・慈照寺(銀閣寺)が現地で開く日本文化紹介イベントの運営に加わり、
パリ市立美術館で神道について講演する」とのことでした。



創業当時は水上飛行船も運行し、空と海の両方を象徴するギリシア神話のヒッポカンバス(海馬)を
ロゴマークとするエールフランスは、日本就航60周年を迎えたそうです。

516人の乗客を載せる2階建てのエアバス380機は到着便の遅れに伴って、
12時25分に30分遅れで成田を飛び立ちました。



エコノミークラスの座席は3・4・3席という配列だったのですが、
今回は前方がビュッフェの壁で足を楽に伸ばせ、窓側3席を2人で利用という運の良さに恵まれました。
美味しいとはいえない機内食も、何割か得な写真うつりになっているようです。
気分の良さにつられて、珍しく映画「わが母の記」(監督:原田真人 出演:役所広司 樹木希林 宮崎あおい
モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ賞)を観てしまいましたが、
小さな画面に英語の字幕が邪魔をして、集中するには至りませんでした。



少し遅れを取り戻し、10分遅れで17時25分にパリ・シャルルドゴール空港に到着、
19時15分発のバルセロナ便に乗り換えて、1時間半の飛行、20時45分にバルセロナ空港に到着しました。



22時少し前にバルセロナ郊外のホテル「ウサ・ビア・バルセロナ」にチェックイン、日本時間では翌朝とはいえ、
現地時間のその日のうちに就寝できるだけでありがたい長い一日が無事に終わりました。


目次][P2