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ヘラクレス神殿 |
もやで霞むアンマンのダウンタウン |
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丘の南東下に位置するローマ劇場 |
ヨルダン国立考古学博物館 |
8時45分にホテルを出発して、アクロポリスの丘、ジャバル・アル・カラへ向かいました。
新石器時代に遡る歴史を持つアンマンは旧約聖書時代にはアンモン王国、ギリシアのプトレマイオス時代には
プトレマイオス2世フィラデルフォス(在位:BC288〜246)に因みフィラデルフィアと呼ばれていました。
その後ナバテア、ローマと支配が変わった後、ビザンティン時代には主教座のある街として発展、
7世紀以降のイスラムの支配後にセム語でザス・アモンと呼ばれたのがアンマンの語源と言われています。
7つの丘(ローマ、リスボンと同じ)に造られた人口160万人のアンマンは1921年からヨルダンの首都となっています。
丘の上でバスから降りると、マルクス・アウレリウス・アントニヌス帝(在位:161〜180)建造の
ヘラクレス神殿跡が先ず目に入ってきました。この辺りはギリシア、ナバテア時代を通じて聖域だったそうです。
南面の下に広がる1930年代のダウンタウンは不思議なもやに包まれていましたが、
これは地中海、紅海からの水蒸気でガスが発生、年間50日程このような日が続くのだそうです。
ヘラクレスの手
高台から街を展望した後、国立考古学博物館へ行きました。
階段左手てすりの最上部に取り付けられているのは像の高さ10mのヘラクレスの手です。
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死海北西岸のクムランの洞窟で1947年に羊飼いによって発見されたのが旧約聖書の最も古い写本、
BC2CからAD1Cにかけて書かれた死海文書だそうです。
見つかった約850巻の大半はイスラエルの博物館に所蔵されているそうですが、一部を観ることが出来ました。
巻かれた銅板に書かれていたのは財宝や武器のリストで、羊皮紙に書かれているのが旧約聖書だそうです。
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シドンの女神アスタルトの巫女 (BC7C) |
世界最古の人体塑像 (BC6500年頃) |
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アンマン出土の石製立像 (BC8C) |
メシャ碑文 (BC9C) |
植物の女神アタルガティス |
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城砦型の冠をかぶったアンマンの守護神ティチェ |
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館内はガイドが出来ないということで、9時半頃から40分程、自由に見学をして回りました。
さ程広くない博物館でしたが、石器時代からイスラム時代までのヨルダン全土の出土品が年代順に展示され、
とても見応えがありました。図録はありませんでしたが、写真撮影が出来たのはうれしいことでした。
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アクロポリスに野生ムギと一緒に咲いていた野草 |
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ウマイヤド・モスク |
ビザンティン教会 |
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アンモン、ギリシア、ローマ、ビザンティン、イスラム各時代の遺跡が重層しているアクロポリスを
サミュエルさんのガイドで20分ほど歩きました。
北側のアンマンの中心街にある現王宮の一つに30m×60mの巨大な国旗が立っているのが見えました。
こちらの方向が昨夕散歩したジャバル・アル・ハッサン地区だということです。
統一された建物の色が美しい、新しく作られた都会の顔が見られました。
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丘の上から見たアントニウス・ピウス帝(在位:138〜161)の時代のローマ劇場へ寄りました。
自然の傾斜地を利用したこの劇場には7000人を収容することが出来るそうです。
まわりは土産物店が並ぶ公園になっていて、やはりカメラの前でポーズを取る子供達の姿が見られました。
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ローマ劇場の西側に伝統文化博物館、東側にフォークロア博物館があり、
ジェラシュやマダバから出土したモザイクや民族衣装なども、急ぎ足で見学しました。
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