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‘隊商隊’の気分を味わいましょうという旅行社サービスで、シークの入口まで1km余り馬に乗りました。
あぶみに足が届かないままスタートしたために楽しむゆとりはなかったのですが、
帽子が風に飛ばされても(ストッパーをつけていたので背中にぶらさがっていました。)
デジカメで写真を撮ることは忘れませんでした。
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無事、到着した所でOさんが写真を撮って下さいました。
馬から降りた夫が「写真を撮って」ともう一度馬に乗り直すと、又チップを要求されました。
旅行社が用意してくれた3ドルと1ドルのチップが右のおにいさんの10分給、時給換算で24ドルという訳でした。
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水の浸食が岩山を削って作った自然の間道であるシークへ入る手前にツーリスト・ポリス・ボックス、
その横に洪水を防ぐための「ムズリム・トンネル」がありました。
この堰やペトラ中心部に残るワディ・ムーサ(モーゼの川)から引いた水路や巨大な貯水池が、
水を支配することによって王国の繁栄を確立して行ったナバタイ人の利水技術の高さを物語っていました。
ワディを氾濫させた突然の豪雨でヨーロッパの観光客が亡くなるという事故が1963年、96年に起きたそうです。
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シークの入口 |
古代にはセラ(岩の裂け目)、ギリシア人からペトラ(岩)と名付けられたナバタイ王国の都は、
高さ70〜100mの絶壁にはさまれた幅2〜10mの谷道が中心部へ通じる唯一の道となっていて、
この峡谷を見ただけで、難攻不落の街であったことが実感させられました。
鉄、硫黄、銅、コバルトなど成分の違いによる様々な色彩で織りなす美しい縞模様の砂岩を見ながら、
1.5kmほど曲がりくねったシークを歩いて行きました。
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水路跡 |
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ドゥシャラ神を祀った彫刻 |
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石畳や砂道のシーク |
ドゥシャラ神の祠 |
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神への貢物を捧げた穴 |
様々な表情のシーク |
彫像の一部 −キャラバン隊とラクダの足− |
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ベドウィンと肩を組んで歩くガイドのサミュエルさん |
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別のグループの先頭を歩くサミュエルさん・・・ |
シーク前方にいよいよ! |
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エル・ハズネ |
イヤホン・ガイドから流れて来た(Byサミュエルさん?)「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」のテーマ曲と共に
ついにエル・ハズネとご対面!です。
高さ40m、幅28mの堂々たる姿で、岩山に彫られたものとは信じ難い美しさのエル・ハズネは、
エジプト、ギリシア、ローマなどの影響を受けて造られたと言われています。
2階真中の丸い屋根の上の壺の中に財宝が詰まっていると考えたベドウィンによって、
カズネ・ファルウン(ファラオの宝庫)と呼ばれたエル・ハズネは宝物殿ではなく、
BC1Cのナバタイ王アタレス3世の墓であったという説が有力だそうで、
6本のコリント式列柱が立つ1階の左右には魂を天国に運ぶ馬に乗ったゼウスの息子像が彫られているそうです。
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ほとんど空洞のエル・ハズネ内部 |
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エル・ハズネから見たシーク |
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雰囲気を盛り上げる扮装のベドウィン |
ラクダも景観に貢献 |
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少し高い岩の上から見たエル・ハズネ |
ファサードの道 |
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エル・ハズネを30分程堪能した後、右側の道を進み、アウター・シークと呼ばれる岩山を抜けると、
左手に政府機関や住宅として使われた建物のファサードの連なりが見えてきました。
(墓という説もありますが、現地で買ってきた2007年発行のガイドブック「新版 ヨルダン」に拠りました。)
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ペトラ産砂岩で作られた砂絵 |
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ナバタイ人の墓 |
馬でパトロール中の観光ポリス |
さらに進み、広い道路に出ると、砂絵の実演販売の店や土産物店が見られるようになりました。
左下の「ナバタイ人の墓」も政府機関や家屋だったという説もあり、
支配者側の文献には登場しても、ナバタイ人による歴史文書が残されていないペトラ遺跡は
まだまだ大きな謎に包まれているようです。
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ローマ劇場 |
ナバタイ人の集落を再現? |
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王家の墓 |
ニンフォニウム(泉水殿)側の樹齢450年のピスタチオ |
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450m続く列柱通り |
凱旋門 |
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ファラオの娘の城 −エル・ビント城− |
トゥルクメニア・ワディ |
ナバタイ遺跡と円形劇場や列柱通り、市場や浴場の跡などローマの遺跡が混在する市街地跡を見学した後、
「混み合う前に」というサミュエルさんの意見で、11時40分頃にレストランへ入りました。
ずっと先を1人で歩くことが多く、説明が少な過ぎるサミュエルさんに少々不満を感じていたこともあり、
単にガイドを省略しただけ?と思いながら、「では又明日!」とさっさと帰って行く後姿を見送りました。
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クラウン・プラザ・ホテルが経営するレストラン |
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岩に圧倒された午前中の観光の満足感、疲れ、少々の不完全燃焼を美味しいランチで吹き飛ばし?
すっかりリフレッシュして、午後のフリータイムを迎えました。
レストラン前には精悍な顔立ちのベドウィンのロバ引きや、壁に向かって哲学している?ロバが待機していました。
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