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2025・11・3
上北山~大台ケ原~上北山
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空模様が何よりも気になった朝、北山川に面した「フォレストきたやま」から見た外の景色です。
「晴れ時々くもり 7~12℃」の予報を信じて、7時に朝食に向かいました。

昨夕と同じレストランでの和朝食は日本の旅館の平均的なラインナップでしたが、
行列ができるビュッフェスタイルよりは落ち着けて、ゆっくりといただくことができました。
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8時半にホテルを出発し、国道169号線を北上した後、新伯母峯トンネルの先で右折して
県道40号線大台ケ原公園川上線(通称:大台ケ原ドライブウェイ)に入りました。
大台ヶ原は日出ケ岳(標高1695m)を最高峰とし、標高1400~1600mのゆるやかな起伏が続く台地で、
年平均降水量が3500mmを超える日本有数の多雨地帯として知られている山で、
「大和の国は日本で一番早く文化の開けた土地であるが、その南半は山岳が重畳(ちょうじょう)している。
その中で、南北に走っている二つの長大な山脈が、大峯山脈と台高山脈である。
前者は有名であるが、後者はあまり知られていない。台高山脈とは、奈良・三重県境にある
高見山から始まって南に延び、その終わりに近く盛り上がっているのが大台ケ原山である。」と
深田久弥によって「日本百名山」の一つに選定され、
日本百名山、日本百景、日本の秘境100選にも選ばれている関西屈指の自然スポットです。
その豊かな自然を守るための保護活動によって、1936年(昭和11)に吉野熊野国立公園に指定され、
また特に景観を保護するために特別保護地区の指定も受け、
1980年(昭和55)には「大台ケ原・大峯山・大杉谷」としてユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域区)にも登録されています。
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| 大台ケ原ビジターセンター |
ガイドさんと合流 |
バスに1時間余り乗って、9時40分頃、大台ケ原ビジターセンターに到着し、
専門ガイドさんと合流して、全員の支度が整うのを待って、9時50分頃、ハイキングに出発しました。

[ 環境省 近畿地方環境事務所HPより地図借用 ]
一般登山者向け「東大台ケ原自然観察路」が整備されているビジターセンターから東の区域を東大台と呼び、
日出ケ岳(ひでがたけ)~正木ケ原~大蛇嵓(だいじゃぐら)~ビジターセンターの約9kmがこの日の予定コースでした。
西大台と呼ばれるビジターセンターから西の区域は自然環境を保持し、自然体験の場を提供するため、
環境省により立ち入り人数が制限され(曜日や時期に応じて1日30人から100人)、
立ち入りに当たっては申請を行って手数料を納付した上、当日までにレクチャーを受ける必要があります。
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「コケ類が衰退して、ミヤコザサが繁茂した」など、時々、立ち止まってガイドさんのお話を聞く私達の横を
別の旅行社の本格的な(多分)登山グループが追い越していきました。
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| 森を代表する樹木: トウヒ・ウラジロモミ |
防鹿柵(ぼうろくさく) |
ミヤコザサが繁茂して、これらを主食とするニホンジカの生息数が増加し、
大台ケ原の森林を構成する樹木の幼木や樹皮がシカに採食されるようになったことが森林衰退の一因と考え、
環境省が防鹿柵を設置して保護する区域を設けたり、個体数の調査・調整を実施している様子が見られました。
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| 「命をはぐくむ水」 |
森の地中に貯えられた水が森の多くの植物や動物の命を育んでいますが、
水が地上に現われる場所では動物が水を飲みに来たり、昆虫が吸水する姿に出会えることがあるそうです。
石垣を整備することによって、雨水の浸食から登山路を守っている場所も見られました。

11時前に展望所に到着!


厚い雲の下に熊野灘や志摩半島!

標準的なコースタイムの何割増しかのゆっくりペース(上り苦手の私には幸い)で到着した展望デッキでは、
熊野灘や志摩半島まで望む素晴らしい眺望が待っていてくれました。
ビジターセンターを出発した時は見えていた青空が隠れ、みぞれ?小雪?が舞う空模様になっていましたので、
これはこの日唯一、最大の自然からの贈り物となりました。
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コース中、最も勾配がきついという木の階段を風や雪に伴走されながら、10分ほど登って、
無事に「日本百名山 日出ケ岳 標高1995m」に立つことができました。
木のデッキ下でダウンジャケットを着込み、最強の防寒体制に入った所で、
悪天候で眺望も得られない判断によって、ここで折り返す、先へ進むという2組に分かれることが知らされました。
大台ケ原最高峰に立てただけで満足できた私は先進コースは迷いなく断念、
I 添乗員さんと7名の方々と共に折り返すことにしました。
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夫のリュックサックから預けてあったお弁当を取り出し、
ガイドさんと4名組に入り、正木ケ原へ向かう夫と木の階段を下りた所で分かれました。
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・・・という筈だった夫がさほどの時間を経ずに先進組をリタイア、いつの間にか折り返し組に混じっていました。
(無理をする年齢ではないと自ら判断したのですから、平和的解決という訳で!)
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雪がほんのり積もり、幻想的な森の景色を楽しみながら、上りより余裕を持って下り道を歩き、
高低差120m、片道2kmの短縮ハイキングを終えて、12時20分頃、ビジターセンターへ帰着しました。

天然更新により後継樹が健全に生育していた昭和30年代前半までの状況をひとつの目安として、
森林生態系の再生を目指している環境省の取り組みや、
松浦武四郎、白井光太郎など明治時代に大台ケ原に入った先人達に関する展示物を見た後、
I 添乗員さんが見つけて来て下さった上北山物産店へ移動して、お弁当をいただきました。

旅行社手配の「ゐざさ寿し」 (デジカメ不調写真・・・)
物産店内の食堂のストーブ近くのテーブルを拝借して、ゆっくりとした昼食時間を過ごしました。
1時半頃、バスへ戻ると、尾鷲辻まで「先進」したチームが大蛇嵓を諦めて、戻って来たところでした。
全員が揃った所でガイドさんと別れ、それぞれの一日の思い出と共に、上北山への帰路につきました。
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大台ケ原ドライブウェイの絶景ポイントでバスストップ、写真タイムが取られました。
少し撮影位置を変えただけの似通った写真ですが、「重畳する」台高山脈の様子をご覧ください。



予定より1時間程早く、3時前にフォレストきたやまへ戻り、玄関わきの靴洗い場で靴の泥落としをしてから、
部屋で休憩&シャワー、おおよその荷造りを済ませた後、
5時頃にホテル内の「薬師湯の温泉」でゆっくりと温まって、一日の疲れを癒しました。

6時から「山のごちそう会席」をいただきましたが、器や内容が変わっても、心づくしのおもてなしを感じつつも、
3晩連続の会席には少しばかりの食傷を禁じえませんでした。
7時過ぎに部屋へ戻り、あっという間に終わりが近付いた旅の余韻の中で、早めに就寝しました。
*3日目歩数(スマホ計測):9997歩
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