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19 Mar.2012
Tehran〜Ahvaz〜Shushtar〜Haft Tappe〜Choghazanbil〜Shush〜Ahvaz

1時間毎に目を覚ましながらも、充分な覚悟が功を奏し?1時半に割とすっきりと起床、
2時半にスーツケースを部屋の外に出して、3時にロビーに集合、バスでメフラバード空港へ向かいました。
渋滞のない早朝で、すっかり目覚めている空港に20分で到着しました。



空港の中にも趣向の違うノウルーズの飾り物がありました。
バスの中で配られたパンやジュースの朝食パックをつまんだり、お店を覗いたりしながら出発を待っている時、
小型シート・クッションを旅行社から配布されて、ちょっとお荷物・・・と思ったのですが、
連日のロング・ドライブの日々のお助け品となることに気付くまでにそれ程の日にちを要しませんでした。



30分ほど遅れて、5時20分にフォッカー100機はアフワズへ向けて飛び立ちました。
右側座席に座っていたため、日の出を見ることは出来ませんでしたが、
6時過ぎに空が明るくなり始め、眼下に石油の廃油を燃やす火が見えると、まもなくアフワズに着陸しました。



6時25分に到着したアフワズ空港でスルー・ドライバーのフセインさんの出迎えを受けて、
いよいよ本格的な西イラン・ツアーがスタートしました。
カラフルなお店やナツメヤシ、特徴的な門扉を持つ土塀に囲まれた民家など、
1年3か月振りの車窓風景を早速カメラに収めながら先ずはシュシュタールを目指しました。



何度見てもついシャッターを押してしまう動物たちの放牧風景や、
最前列に座っていたこの日は、まっすぐ延びる新しい道路を写したりしながら車中を過ごしました。
アフワズ⇔シュシュタール路線は数本あるようで、おそらく前回とは違う道路を通ったと思われます。



8時半に前回より水量を増して、豪快な水しぶきを上げるシュシュタールの水利施設に到着しました。

この日の観光コースは、順番は違いましたが、前回と全く同じですので、
歴史的背景などは、よろしければ、イラン3日目をご参照ください。
前回参加者の7人にとっては、ちょっと感動の薄い再訪となりましたが、
旅行社サイドでは西イラン・ツアーでは外せない観光地であることは理解できますので、
旅のウォーミングアップ日と位置付けて、省エネ気味に過ごした一日でした。


ローマ軍捕虜が造ったササン朝時代の石橋

中東の旅で時々出会う台形の土丘は、中に遺跡が眠るテペと呼ばれる人工物です。
1979年のイスラム革命後、イランの考古学研究も閉塞的状況になっていると聞きますが、
戦争よりも発掘調査に人やお金を投入する方が人類のためであることは自明の理と分かっていても・・・?
サトウキビ畑沿いの道路はサトウキビ満載のトラックが行き交っていました。

シュシュタールに続いて、この日訪れた二つ目の世界文化遺産チョガザンビル


前回12月には見られなかった野草
          

ジグラットを取り囲む壁に残る水管跡

わずかに残る青色のタイルを指す現地ガイド

2週間のお正月休みの子供達

エラム王国時代の遺跡ハフト・テペと小さな水門



12時半にスーサのレストラン「アパダナ」に到着、ランチタイムとなりました。
前回と同じレストランで、メニューもほぼ同じく、麦入りスープと羊肉の煮込みでしたが、
ご飯に添えられたみかんを「酸っぱい」と言いながら食べた後、酢みかんの1種であったことを思い出しました。
ランチの後はスーサ遺跡へ向かいました。


日本語で説明するスルーガイドのムハンマドさんを映す地元のTV局

アレクサンダー大王軍に破壊されたスーサ遺跡


スーサ博物館

スーサ遺跡見学の後、隣接する博物館へ行きました。
左写真の上部に映っている円錐形の建物は、この後で立ち寄った聖ダニエル廟です。



力強さ、素朴さが面白い浮彫や彫像


20分ほどのフリータイムは、前回はなかったミュージアムショップを覗いたり、
噴水池に設えられた聖ダニエルに因むノウルーズ飾りを見物して過ごしました。
ミュージアムショップ前に置かれた柱礎石の大きさにご注目ください。



聖ダニエル廟

イスラム・シーア派のイラン人はモスクでの礼拝よりも聖廟詣でを大切にするという印象を受けますが、
これは日本人の初詣と違い、日常的な習慣と思われました。
聖廟入口は男女別になっていますが、子供は別扱いのようです。


帰路、トイレ休憩に立ち寄ったアッバースのモスク内の霊廟

羊の大群の一部 石油工場
イラン・イラク戦争の犠牲者 小群をもう1枚・・・

予定通りの観光を終えて、5時20分にアフワーズのホテル「ネイシュカール」にチェックインしました。
ベッドはメッカの方向(キブラ)を向いているようです。




7時からホテルのレストランでの夕食は、生野菜サラダ、麦入りスープ、チェロウ・モルグ(鶏肉とご飯)でした。
自身の適量を心掛ければ、ヘルシーであることは間違いないイラン料理です。


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